6m Es 伝播の偏波面 (近距離編)
その後、なかなか近距離のオープンに遭遇できませんでしたが、先ほどやっと1、2エリアの信号を聞くことができました。
ほぼ全ての局が水平偏波の方が強いことが確認できました。
QSB が激しいときに、垂直の方が強くなる場面も数局確認できました。
伝搬が不安定だと偏波面がくるくると変化している様子です。
しかし、秒単位の変化ですので、水平だけでもコピーにはあまり支障はない感じです。
伝搬が安定してくると水平が S2-3 強く、8エリアと同じでした。
また、実験 DP は 7m 高い 6el より S0-2 程度弱いです。
ゲインがあれば、打上角の高い低いアンテナの方が有利そうです。
一方で、1エリアが開ける前に、垂直の方が安定して S2-3 強い8エリアが入感していました。垂直で送信されているのかな、と思いましたが水平八木でした。8で垂直の方が強いのはこれで2局目です。
実はGPで送信しているのではないかと思わず疑ってしまいましたが、偏波面の変化や、打上角と入射角による差なども考えられます。
スコアアップ目的なら、設備対応はしなくてもよさそうな感じです。
また、コンテストとDX以外でワッチすることはなかったので、ふだんの 6m をしばらくワッチして GP を使っている方が少なからずいらっしゃることも発見でした。
これまでのところ、近距離 Es用に 4mh の 4-5el (打上角 20度程度)と、地上高のある GP を追加すると、スコアアップが期待できるかもしれない、という感じです。
国分寺(東京) スポラディックE層臨界周波数
06/23 11:30 9.3[MHz] 06/23 11:45 12.2[MHz] 06/23 12:00 13.0[MHz] 06/23 12:15 12.9[MHz] 06/23 12:30 12.3[MHz]
CQも出してみましたがに常時 S5 ノイズに埋め尽くされていてコピーできないことが多く、ひたすらワッチしていました。おまけに一番賑わっている 50.200-50,300 あたりが S7-9 の有線漏洩ノイズでつぶされていて、サンプルが減ったのが残念でした。
2011 WW RTTY LCR
と、いうことで早速 LCR を送ってもらいました。
一人一人のリクエストに応じて LCR を送ってくれるなんとホントかしら、と半信半疑でmail を送りましたが、たった半日で返信が届きました。その手間はどれほどのものでしょうか! 頭が下がります。
さて、問題のその中身は、
************************** Summary ***************************
1400 Claimed QSO before checking (does not include duplicates)
1316 Final QSO after checking reductions
3908 Claimed QSO points
3025 Final QSO points
225 Claimed countries
218 Final countries
99 Claimed zones
96 Final zones
91 Claimed States
87 Final State
415 Claimed mults
401 Final mults
1621820 Claimed score
1213025 Final score
-25.2% Score reduction
25 (1.8%) duplicates
66 (4.6%) calls copied incorrectly
0 (0.0%) band change violations
13 (0.9%) not in log
14 (1.0%) calls unique to this log only (not removed)
SSB や CW のみならず RTTY でもミスコピーの山を築くその原因は、いったいどこにあるんでしょう???
66 QSO の間違った文字だけ抜き出すと
(正) (誤)
0 8
1 0
null CQ
null Inull
null U
null U
null X
A null
A null
A null
B X
C K
E J
F null
F null
FZ X
G V
G V
H M
H P
I C
I Q
I U
I U
IM nullnull
J K
JQ null
L T
L T
L T
L W
LHN H
LI nullnull
M null
M V
N null
N null
N null
N null
N K
O null
O M
P N
QV IT
R null
R null
R
R J
S null
S U
T null
U null
U null
U A
U D
V P
W null
WB nullnull
X null
X null
Y J
Y Q
Y X
Z null
Z B
大半が 1bit 化けですが、A から Z まで万遍なく発生しています。
ということはどうすればよいのかなぁ。
単純に何回もコールを確認するようにすればよいのか?
複数のデコーダで多数決をしていなかったせいなのか?
2012 RU までは MMTTY 1つでデコードしていましたが、
2012 WPX RTTY からはパラメータの異なる3つの MMTTY でデコードしているので、
精度が上がっていれば解決ですが、さてはて?
2011 WW RTTY ASSISTED JA#3
US CQ 2012 MAY が届きました。
おそらく初めて "TOP SCORES IN VERY ACTVE ZONES" の Zone25 #5 に滑り込むことができました、
ところが、なんと 25% もの減点を喰らっています。
Claimed Score 1400QSO 413MULTI 1,614,004
Final Score 1316QSO 401MULTI 1,213,025
Zone25 の #1~#4 の皆さんの減点は、4%, 8%, 9%, 5% という素晴らしいものです。
また、クロスチェックできた提出ログ全QSOの 85% のうち、97% が good であったそうです。
なにか重大な原因がある筈ですが、わかりません。
う~むむ(悩)。
6m Es 伝播の偏波面
今年の ALL JA はちょこっと Es が開けたこともあって、偏波面変化への対応が議論になりました。
電離層で反射すると偏波面は不定になるので、クロス八木が良いだろうとなりましたが、作ってから効果がイマイチということになるとガッカリですので、根拠を調べてみました。
検索で見つかる論文のほとんどは偏波面の変化を認める内容でしたが、本文が読めるものが一本もない中、水平偏波がほぼ維持されているという論文を発見しました。
96.6MHz~100MHz で水平距離 2000kmでの実験です。
Es はおおよそ 100Kmh なので打上角 3度程度になります。50Mhz で 4と1エリア(19~25度 )の間ではどうなのか知りたくて調べたのですが、手がかりは見つかりませんでした。
そこで実験してみました。
ちょうど JA1 コンテストの開催日でしたので、手持ちのグラスファイバポールを使って水平・垂直DPを、直前にささっと作りました。
GW は水平・垂直で S3-5 位違うので、偏波面は区別できているようです。
しかし、昨年と違ってまったく開けず空振りでした、
午後になると 8 が開けてきました。
どの局も水平偏波の方が S2-3 強いことが確認できました。
RX2台で聞くと、水平・垂直の信号強度の変化は一致しておらず、偏波面が変化しているように感じる場面もありましたが、信号強度は常に水平のほうが強いです。
この日の8エリア(打上角 5-8度) のオープンでは、水平偏波が有利であることは明らかでした。
送信偏波が維持されているのかもしれませんし、水平偏波のほうが反射効率がよいせいかもしれません。
こうなると不思議なのは、LF で指向性のある GP が有利なことです。
上記の結果とは矛盾するように感じますが、周波数が低かったりF層反射だとまた違った現象があるのかもしれません。はたまた、単に打上角が低いことのほうが支配的なだけかも。
などなどと疑問が次々沸いてきます。
とりあえずは、1エリア(水平距離 460-620km)の 19~25度 は、どう聞こえるでしょうか。
楽しみです。


Recent Comments