クランクアップタワーの修理
5/18
クランクアップタワーのシーブが斜めになっていました。ベアリングが破損して昇降時に異音がしていたようです。昨年ワイヤの素線切れが急激に増えたのも、これが原因だったのかもしれません。
ベアリング交換を試みましたが、シャフトを抜くことができませんでした。購入した2本爪プーラーのボルトが柔らかく、先端がつぶれてシャフトの上を滑るばかりです。安物買いの銭失いでした。
作業中ベアリングの球と粉々に粉砕したハウジングがボロボロ出てきました。
修理を諦めて草刈中に、左人差し指を鎌で傷つけました。鎌の使い方がよくありませんでした。防刃手袋があるのに普通手袋のまま作業していたのも悔やまれます。圧迫で出血は止まったので、洗浄・消毒してすぐ下山。帰宅してマイクロポアテープで固定しました。傷口が治るまで2週間、触ったときの痛みがなくなるまで3週間かかりました。お山の作業で擦り傷以上のケガをしたのは初めてのような気がします。年寄りになって動作が怪しく危険になってきました。今後の作業が不安です。
5/26
再びベアリング交換に挑戦。3本爪のプーラーでシャフトは快調に抜けていきます。このプーラボルト22mm径に対し軸受けは20mmなので、軸受け穴から先は安物2本爪プーラーで抜きました。シャフトが軸受けの中に少し沈めば、滑っても押すことができました。
ベアリングは粉々に砕けていました。
アウターの一部が嚙み込んで残っています。これがどうしても取れません。シャフトも傷だらけです。
諦めて、ゆっくり考えることにしました。
割れた窓ガラスをポリ板に変え、草刈を1h。
WPX CW もちょっとだけ電波出しました。condx 悪かったです。
6/1
シーブに残ったベアリングのアウターの取り除きに再挑戦。
ドリルで粉砕できると思ったのですが、アウターは固くほとんど削れません。
タガネをあててハンマーで叩いて、少しひび割れましたが、割れるまでは気が遠くなりそうです。
コンロで熱し、凍結浸透リブで冷却して、ポンチとタガネをハンマーで叩いて、少しずつ粉砕が進み始めます。1時間余りの格闘でアウターが外れました。万歳!
お次は 6204ZZ(d20D47 B14) 圧入。再びシーブをコンロで熱し、ベアリングを冷凍庫で冷やして、油を吹き、アングルを挟んでプーラで押しました。なかなか水平に沈まず、最後はハンマーでアウターを慎重に叩いて収めました。
そしてシャフト圧入。あと3㎜程でベアリングから頭が出るところで、軸受けが広がるばかりでどうしても進まなくなりました。しょうがないのでベアリングが割れたらまた交換を覚悟してハンマーを使いました。なんとかに貫通に成功。しかしベアリングが押されてシーブから半分くらいはみ出てしまいました。ここでギブアップ。昇降はスムーズになりました。これでしばらく様子をみるとします。昇降時の音も反対側より少し静かになりました。修理前は反対側より少し大きいガラガラした音質でした。てっきりチェンブロックのどこかの具合が悪いのだとばかり思っていました。
タワー3段目の 6201ZZ(d12 D32 B10) が割れたので交換。あて木をするのを忘れて、長期間直接荷重がかかっていました。これで2回目の失敗です。
約4時間の作業でした。力仕事は少なかったと思っていたのですが、翌日は体中結構な筋肉痛でした。
6/22
はみ出たベアリングの押し込み。2本足プーラのボルトを軸受けに当てて押し込みました。なんとか3㎜位押し込めましたが、これ以上どうしても入りませんでした。まだ4㎜位はみでています。
下げ切ってフックを外してチェーンのねじれを修正。フックが固着しているので、すぐにねじれてしまいます。
そろそろ潮時かも、といいつつまた治してしまいました。
とはいえ、2tもある可動式の機械です。37年も使っているので危険であることに変わりありません。怠りなく点検して、慎重に使いたいと思います。
次の異常時は、今度こそ潮時でしょう。
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